国産の木炭って環境に優しい!という記事を書きました。
それなら自分で木炭をつくれば完全に国産で環境に優しいじゃん!と閃いたのです。
酸素と結合しない状態で木材を燃やすことで「炭」ができると教えてもらいました。
それなら、缶の中に木材を閉じ込めて燃やせば「木炭」が作れるのかなと思って、調べてみたら色々やっている人がいましたので、私もチャレンジです。
この記事は木炭づくりを実践した記録です。
是非、参考にしてみてください。
木材を入れる缶
木材を入れるために缶が欲しいです。
家じゅう探し回ってお菓子の缶を見つけました。
自宅にある缶と言えば、おせんべいの缶だったり、洋菓子の缶だったりすると思います。
どこのご家庭でもありますよね。
大小様々なものがあると思いますので探してみて下さい。
私がみつけたお菓子の缶はかなり大きいタイプでした。
これなら一度にたくさんの木炭が作れるだろうとワクワクです。
使用する木材
使用する木材は「ナラ」です。
里山の処理樹木を冬のウチに薪割りしました。
私は薪ストーブを持っているわけではないので、薪集めにそれほど苦労していません。
地元の里山の処理樹木を少し分けてもらっています。
キャンプの焚き火で使用する程度の量ですので、そんなに多くは必要ありません。
冬のウチに割って保存しておいた「ナラ」の薪なので、すでにかなり乾燥させてあります。
炭焼きをする場所
炭焼きをする場所は近くの河川敷です。
河川敷にはBBQを楽しむファミリーがいました。
ファミリーはテントを張って楽しくBBQを楽しんでいます。
BBQコンロに火消し壺。マナーもとても良いですね。
ファミリーから離れた場所にはカマドがそのままで、炭も持ち帰っていない、いわゆる「焚き逃げ」の跡があります。
私はこの焚き逃げの跡を利用します。
焚き逃げ跡には炭も残っているので、燃料として再利用します。
カマドが形成されたままなので、それもそのまま使います。
焚き逃げしていく人達の気持ちが全然わからないのですが、多くの謎があります。
マッチをたくさん使って火熾しをしたっぽいのですが、マッチの木の部分は燃やしていないのです。
謎ですよね~。燃やせばいいのに~。
私は焚き逃げの跡を利用し、かつその場所をキレイに復活させることも目的としているのでゴミも拾って持ち帰ります。
ここでも謎なのが、灰皿です。
タバコを吸うために灰皿を用意してきたのでしょう。
焚き火を見ながらタバコを吸っていたのでしょう、きちんと灰皿まで持参して…。
そこまでしていたハズなのに、灰皿ごと捨てて行くという「謎」!
タバコの吸い殻を焚き火には入れずに灰皿に捨て、吸い殻がたくさん入った灰皿を丸ごと捨てていくという謎!!!
謎すぎるっ!
焚き逃げもダメだけど、ゴミも捨ててっちゃダメだぞっ!
炭焼きの開始
乾燥したナラ材を缶にギッチリ詰めてきました。
焚き逃げ跡に薪を追加して火を熾していきます。
火が熾きたら、缶をセットして炭焼き開始です。
炭焼きの様子
炭が落ちているので集めて炭焼きの燃料にします。
薪をどんどん追加して火を大きくしていきます。
本格的に火が付くと缶がピーピー音を立て、そのうち蓋が勝手に開いてしまいました。
モクモクと煙を上げながら蓋が勝手に開いちゃうので、石を置いて蓋が開かないように押さえました。
すると蓋の隙間からタラーっと黒い液体が垂れてきました。
樹液のような黒い液体はぶくぶくとしながらどんどん溢れてきます。
それと同時に白い煙もモクモクとはみ出てきます。
隙間からはみ出した煙に火が引火します。
勢いが強く噴き出しているときはボーボーと音を立てながら引火していました。
周囲のファミリーもBBQを終えて全員撤収。
私だけが河川敷で一人炭焼きをしています。
そろそろ2時間くらいは火を付けていますが、煙が収まる気配はありません。
だんだんと日が落ちてきてあたりが暗くなってきました。
蓋の隙間から噴き出す煙はまだ収まる様子はありません。
追加追加で薪を投入。
焼き始めてから3時間ほど経過すると煙の量もほんの少しになってきました。
もう少し時間をかけて焼きたかったのですが、帰りの時間もありますので炭焼きを終わらせようと思います。
焼き始めてからおよそ3時間半ですね。
まだ蓋の隙間からちょこっと煙が出ていましたが、炭焼き完了で撤収したいと思います。
炭焼き終了と撤収
缶をどけたあとは燃え残った薪を小さくして、全て燃やし尽くしました。
そして火消し壺に全ての炭と灰を持ち帰ります。
もちろん元々あった焚き逃げの炭も私が持ち帰ります。
火消し壺へ炭を移す際に重宝しているのが十能(じゅうのう)です。
十能はスコップのようですが、金属製なので炭をすくいあげるのに適しています。
地面に近い部分までしっかりすくって炭が取れます。
プラスチックのスコップで炭はすくえませんからね。
焚き逃げをする人は炭を持って帰る準備をして来ないので逃げてしまうんですよね。
私のように火消し壺を持ってきていれば、コレに入れて持って帰ればいいんですから楽勝です。
私が使用しているのはグリーンライフの日消し壺です。
火消し壺にもなりますし、火熾しとしても使用できるので、とても使い勝手がよいです。
使いまくっているので錆びついていますが、今でも問題なく使用することができています。
焚火はもちろん、七輪を使う時、キャンプへ行くとき、必ず持っていくマストアイテムですね。
むしろコレが無かったら火のついた炭は撤収できないっすよね~。
カマド型の石も全てバラし、元々残っていた炭も全て火消し壺へ入れました。
これで焚き逃げ跡は完全に浄化完了です。
この方法を参考にしていただければ、炭焼き1回につき焚き逃げ跡が1か所浄化されますので、ご協力お願いいたします。
自作の木炭、完成
翌日まで缶を冷ましました。
石を載せていた蓋の部分はダメージが少ないですね。
直接火にはあたっていないので特に黒くなることもなかったようです。
側面や底面はさすがにコゲコゲになっていました。
蓋をあけようとするのですが、ベトベトがくっついていてなかなか空きません。
隙間を少しずつこじ開けてやっと蓋が外せました。
蓋の部分も缶の中も黒くてベットリ!
でも木材はちゃんと炭になっています。
ギチギチに敷き詰めていたハズですが隙間だらけでスカスカになっていました。
樹皮のついていた木材は樹皮が剥がれていました。
大きなズッシリとして木材も炭になってスカスカになっています。
手で割るとパキッと割れて、中も真っ黒の炭になっています。
一部炭になっていない木材のものもありましたが、ほとんど9割くらいの木材が木炭になっていました。
パキッと割ってみても中まで黒々とした炭です。
大小様々な木炭ですが、袋二つ分をゲットすることが出来ました。
あともう1回炭焼きをすれば、市販の木炭と同じくらいの量がとれそうです。
まとめ
まとめておきます。
自分で木炭を作れるということがわかりました。
時間はかかりますが、自分で木炭を作れれば環境に優しい木炭の生成が可能です。
木炭を自作できればお財布にも優しいし、焚き火をしながら作ることも可能です。
自分の作った木炭でBBQをするのが楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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